2021年 新年のご挨拶

皆様、新年あけましておめでとうございます。
会員の皆様には、お健やかに新年を迎えられたこと、謹んでお慶び申し上げます。
先ずは、新型コロナウイルス感染症によりお亡くなりになられた方々にお悔やみと、治療に専念されている方々に対しまして心よりお見舞い申し上げます。

一般社団法人日本レジャーホテル協会 会長 清水祐侍

昨年の春先より急激に感染が拡大した新型コロナウイルスの影響で、とくに都市部のレジャーホテルは大きなダメージを受けました。3月から5月にかけて売上げが半減、またはそれ以下にまで落ち込んだ都市部のホテル事業者が目立ち、なかには休業に追い込まれたケースもありましたが、逆にコロナ禍の影響を最小限に食い止め、前年比で売上がプラスの郊外店舗もありました。

私たちは改めて「レジャーホテルの価値とは何か」を考えるべきです。
「レジャー」の語源には、「フリータイム」「レクリエーション」という言葉に行き着きます。私はこれを「自由な時間に余暇を楽しむ」と理解しました。コロナ禍でさまざまな制約があるなかでも、三密を回避しながら、食事、カラオケ、映画、スパといった、多彩なエンターテインメントで余暇を楽しむことができる。これこそが、他の業態にはないレジャーホテルの価値です。

その“価値”をあらためて見直し、いまの時代にあわせてアップデートし、シティホテルやビジネスホテルとは差別化された独自のサービスを提供することが、レジャーホテルが進むべき道だと考えます。

たとえば、コロナ禍でカップルが安心して食事デートができる場所としてレジャーホテルが注目されました。であれば施設内に厨房設備を持たないホテルでも「Uber Eats」や「出前館」といったデリバリー事業者と提携すれば、お客様においしい飲食メニューを提供でき、レジャーホテルの価値を高めることができます。同時に、コロナ禍で経営に苦しむ地域の飲食店を助けることにもなり、まさにWin-Winの関係を築くことができるのです。

いまある設備やサービスを見直し、必要に応じて新しいものを導入していく。それは、コロナ禍が収束してからでは遅すぎます。コロナ禍の真っ只中にある今から準備をしておくことが重要です。

日本レジャーホテル協会では、今後とも「健全化」と「近代化」そして「社会貢献」に向けてさまざまな情報を発信し、レジャーホテルの価値創造と進化に向けて正会員・賛助会員とともに歩んでいきます。

最後に、皆様におかれましては、本年も引き続き当協会へのご理解とご協力を賜り、共に力を合わせて協会活動に取組んでいただきますようこころよりお願い申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。

2021年1月1日
一般社団法人 日本レジャーホテル協会
会長 清水 祐侍