2019年 新年のご挨拶

皆様、新年あけましておめでとうございます。
会員の皆様におかれましては健やかに新年を迎えられたことと謹んでお慶び申し上げます。

一般社団法人日本レジャーホテル協会 会長 清水祐侍

さて、昨年は旅館業法が一部改正され、また民泊新法が施行されるなど我々の業界にとっても動きのある一年でした。
幸いなことにその直接的な影響はそれほど見られず、レジャーホテル業界を大きく揺るがすような変化には至っていないと思われます。

しかしながら、ビジネスホテルの新規開発が続いており、さらにはカプセルホテルや簡易宿所も加わり、宿泊業態でみると供給過剰ではないか思える状況になってきていると思います。稼動率が低下すれば、ビジネスホテルはデイユースも含めたカップルユース獲得に動くことが予想されます。
改正旅館業法下ではフロントレスが可能、さらにキャッシュレス対応も加わり、プライバシー確保というレジャーホテルの優位性はより薄らいでいくでしょう。

レジャーホテルにとって脅威となるボーダレス時代が迫っています。宿泊異業態との新たな競合に打ち 勝っていくためには、お客様の心理・行動を捉えたレジャーホテルならではの細やかな運営を追求することが重要だと思います。
レジャーホテル業界は、これまで店舗のハード部分や価格による競争に注力してきたように思います。しかし今後は、お客様の潜在的な「お困りごと」を探し出せるようなスタッフの人材力が重要なってくると思います。
人への投資=人材力強化によってお客様満足を追求するとともに、そういう力で業界を成長させていきたいと考えています。

昨年も当協会では、テーマに“繋ぐ”をキーワードとして、正会員・賛助会員・提携団体に寄り添いながら、経営改善と成長にお役立ていただけるようなセミナー・展示会・視察研修会・経費削減サービスを全国各地で開催・提供してまいりました。
その成果として今年度内には新たに3団体「京都ホテル協会、信州レジャーホテル協会、秋田県レジャーホテル協会」との提携契約を結びまして、1,800店舗超の加盟を予定しています。
同じ事業を営む者同士がしっかりと「繋がる」ことは、本当に良い業界を築く為にも必要不可欠のものではないかと私は思っています。当協会は、そのための「学び」の場を本年も模索していきたいと考えています

皆様におかれましては、本年も引き続き当協会へのご理解とご協力を賜り、共に力を合わせて協会活動 に取組んでいただきますようこころよりお願い申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。

2019年1月1日
一般社団法人 日本レジャーホテル協会
会長 清水 祐侍